イグニッションセンサー(ホールセンサー)のケーブル修理
2011年 10月 30日
取り外してテストしてみる事にした。
参考資料は下記です。非常に分かりやすくまとめられています。
http://advwisdom.hogranch.com/Wisdom/oilhead_hall_sensors.pdf
センサーが壊れるというより、黒いケーブル内の4つのケーブルの被膜がエンジンの温度で脆くなり、ショートして故障する事が多いらしい。
タンクを外すか、後ろにずらすと、イグニッションセンサーのコネクタ部にアクセス出来ます。
矢印辺りに片手で力を入れながら、もう一方の片手で下方向に抜きます。
エンジンの全面カバーを開けると、プーリーの後ろにセンサーがあります。
プーリーの真ん中の16mmボルトをラチェットで回しながら、
OTに合わせます。
スターター取り付け位置の上に穴がありますが、
そこに六角レンチを差し込み、フライホイールをロックしました。こうする事で、プーリーが簡単に外せました。
プーリーを外すと、イグニッションセンサーが顔を出します。
青い〇で囲んだ箇所に切欠きがありますが、
プーリーの裏面に出っ張りがあるので、そこを合わせるようになっています。
取り外す前に、元の位置に戻せるように記しをつけます。
オルタネーターを上に上げないと、コネクタが隙間から抜く事が出来ませんでした。
で、取り外した写真です。かなり汚れており、金属粉がセンサーの磁石回りにたくさんくっついていました。
裏には、ケーブルの状態が確認出来ます。見た目問題なさそうですが...
とりあえず、プレート上の上下2つのセンサーが正常に動作するか確認。問題なし。(素手は危険)
センサーテスト時の配線は下記です。プーリーをかぶせ回していくと、センサーの間に金属板が入るとLEDは消灯します。
裏のケーブルの黒い被膜を慎重に切って中のケーブルを除くと被膜がボロボロでした。
参考にしたpdfと同じような状態です。
センサーから伸びている赤
参考にしたマニュアルでは、外側の黒い被膜はそのままで、新しいケーブルに交換する手順になっていますが、難しそうなので、とりあえず全部切っちゃいました。
コネクタ内のピンを外す特殊工具が必要そうですが、ホームセンターで売っているエーモンのコネクタを利用して外しました。キリで径を広げ、
差し込み、ペンチで回しながら押すと簡単に外れました。
交換するケーブルは、シリコンケーブル。これはホームセンターとかでは売っていないんですね。
何とか探しました。(ラジコンショップで50cm 2本入り約270円を2つ購入)ただ、20AWGしかなく、若干太くなります。
ケーブルの接続は1.25sq圧着スリーブを利用しました。(2か所も圧着する必要ないかも)
その上に3mm熱収縮チューブで被膜。
4本繋げたら、その上に別のケーブルのシールドとして使われていたアルミ?テープのようなものを巻き、その上からまた10mm熱収縮チューブを被せ、ケーブルとして完成させました。
センサー側のケーブルも圧着スリーブで接続し、5mmの熱収縮チューブで被膜。
全て接続したら、その上に全体を覆うように10mmの熱収縮チューブで被膜。
スリーブを利用した箇所が太くなりましたが、一応完成。LEDとバッテリーを使用したセンサーテストもOK
2011/11/05 追記
修理後、約50km走行したが、
RIDの油温レベルが5未満であれば、かなりアイドリングが安定しだした。
但し、5以上になって信号待ちをしている時に、回転数が急に落ち込み、また元に戻るを何度か繰り返す現象は再現してしまった。
2011/11/07 追記
走行中、エンジンが停止した。
考えてみたら、シリコンケーブルは200度の耐熱があったとしても、熱収縮チューブが125度しなかいので、
ショートしたのではないかと思われる。
2011/11/13 追記
プレートの裏の圧着スリーブの周りを熱収縮チューブではなく、耐熱シリコンガラスチューブに変更しました。
イグニッションセンサー(ホールセンサー)のケーブルその後
2011/11/20 追記
エンジンが停止した原因はヒューエルポンプでした。